Interview

入職までの経緯や現在の仕事、働き方について聞いてみました

看護師Sさん(10年目)

勤務形態を教えてください。

八千代勤務/週5フルタイム(8:30~17:30)で管理者をしています。

これまではどういった職場で、どのような働き方をしていましたか?

大学病院外科病棟(2交代勤務)で勤務していました。

・新任研修や院内研修が充実しており、病棟での経験も含めて看護技術の習得を進めることが出来ました。症例が多く、疾患の学習・経験ができましたと思います。病院では医師、師長、リーダーなど、指示形態や役割が明確で相談先が変わりやすく、病棟内でも他職種と連携が取りやすく、医師とも直接やりとりができました。

・業務量が多く多忙、残業が当たり前、夜勤もあるので、生活が不規則になりやすかったです。訪問看護を始めてみて振り返ると、病院や病棟という狭いコミュニティの中で業務を継続することで、一般常識や社会性が身につきにくいと思います。

・病院では時間に追われて、患者さんにゆっくり向き合って看護をしているという充実感は得られにくいと感じました。

訪問看護で働く決め手は何だったのでしょうか?

・大学病院で勤務していたときも、自宅での生活のことは気になっていたんです。皆さん早く帰りたいって言いますし、実際のところどうなんだろうと。患者さんの生活に寄り添った看護ができるかなと思いました。

・最初は訪問看護は考えていなかったんですけど、じつは夫もシフト勤務なので私は日勤で働きたいなと思っていたんです。それで訪問看護にチャレンジしてみようと思いました。病棟勤務より給与が少なくなる場合もあると思いましたが、夜勤がなくなる、残業が少なくなることでワークライフバランスが実現できると思いました。

訪問看護のイメージは入職前後で変わりましたか?

・管理者は想像以上の多重業務で、訪問看護に求められることが多いなと思いました。

・病棟勤務より保険制度等の法令を意識するようになり、医療職だけではなく、他職種との連携の重要性を実感していますが、制度や訪問時間の制限などに難しさは感じます。

・訪問先では整理整頓の出来ていない環境の訪問先もあったりします。病院の様に最初から衛生物品が揃っている訳ではないので、その場で対策が取れない状況になる可能性もあり、コロナ渦では想像以上に感染等に曝露されるリスクを感じました。

入職後の生活は変わりましたか?

・夜勤がないので体調が整った気がします。

・短所は特にないです。

オンコールに対するイメージはいかがですか?

・いつ電話が鳴るのかという緊張感と拘束感があります。深夜の訪問(22:00~6:00)は殆どありませんが、夜間帯(18:00~22:00・6:00~8:00)でもオンコールがあると十分に休息が取れない可能性もあると思います。

・オンコールや緊急訪問がないと普段、自分たちの提供している看護が適切に出来ているという評価や自分の看護観にも繋がります。

・オンコールを担当するには、家族に十分に理解や協力してもらう必要があり、家族の関係性によっては、難しいと思います。

ワークライフバランスという言葉が注目されていますが、どうお考えですか。

・病棟勤務では、残業は当たり前、夜勤は絶対の中で働いていて、与えられた環境や自分が選択した環境で看護師として業務をこなすことに日々一生懸命だったため、正直意識したことがありませんでした。訪問看護に転職してからは、仕事やプライベートに関する考え方や選択肢が増え、仕事を含めた自分の時間を豊かなものにするにはどうすればいいか考える余裕が出てきたように思います。いかに看護という仕事を充実感をもってできるのか、どうしたら効率的にやるべき事をこなせるか、そして、看護師という職業に対してもどう向き合えばよいか、どんな看護師でいたいのかという根本的な部分に向き合う時間も増えたように思います。

看護師Fさん(7年目)

勤務形態を教えてください。

八千代勤務/週5フルタイム(8:30~17:30)です。

これまではどういった職場で、どのような働き方をしていましたか?

大学病院で2交代制のフルタイムで勤務していました。

・急性期から退院後まで患者に関われるため知識が広がり、やりがいもあり、賞与が多くモチベーションに繋がりました。

・手術、検査件数が多く残業が多く、休憩がまとまって取れない事があり、夜勤勤務は身体的な負担が多いと思います。

・休日に研修を受講しなくてはいけない事もありました。

 訪問看護で働く決め手は何だったのでしょうか?

・イレギュラーが少なく、残業時間が比較的短いためです。家族との時間を重視したくて、土日休みの訪問看護を選びました。

・自分が経験したことない処置(パウチ交換)の手技に対して不安がありました。

・病院勤務では介護や保険制度の知識がほぼ必要が無いため、在宅の制度に関する不安もありました。

訪問看護のイメージは入職前後で変わりましたか?

・入職前は訪問対象者は体調が安定している高齢者の独居のイメージがありました。

・入職後は保険制度の中で看護を提供することに難しさを感じます。

・医療機関との連携は想像以上に希薄で、対応に困る事もあったりします。

入職後の生活は変わりましたか?

・土日祝日が休みとなったため家族との時間が取りやすく、趣味の時間を取れるようになりました。

・夜勤がない事で体調が整えやすいです。

・クラウドでデータ管理しているため、申し送り内容や過去の看護記録等のカルテ情報がいつでも見れる環境なのですが、休みの日に予期不安を解消するために記録を確認していたら、逆に不安を生じていた経験があります。

オンコールに対するイメージはいかがですか?

・オンコールは手当があるので給与が増えて、金銭的に安定します。

・連絡が来るかもしれないという不安を抱えながら生活しなくてはならない為、予定していた事も十分に出来ない事があります。家族としての役割もあるため、オンコールによって家庭の役割が果たせず、家族との予定が変更になることもあり、家族の理解は必須だと思います。

ワークライフバランスという言葉が注目されていますが、どうお考えですか?

・自己実現や子育て、介護に参加できる時間を働きながら持てるので、性別や年齢に囚われず、メンタルヘルスを保ちながら多様な働き方を選択できると思います。

・労働時間の短縮が求められるため、仕事量自体が変わらなければ、従来よりも短い時間で効率的に業務に取り組む必要があると思います。

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